7月 教会長法話

ある時、アメリカの大統領リンカーンのところへ友達が就職の依頼をしてきた。一度会ってもらった後で、どうでしたか?と聞くと、あんな顔ではだめだとリンカーンは言ったという。頼んだ人は顔は生まれつきの顔ではないかと言うと、リンカーは40歳までは親からもらった顔だけど、40過ぎたら自分の顔である。あの人があの年齢であの顔は宗教心が無い事を顕わしているのだ。宗教心はそのひとの顔を円満ならしめるものだ。宗教心の無い人を紹介することは出来ないと断った。40過ぎたら自分の顔に責任を持てという有名な言葉なのです。

開祖さまは、次のようにおっしゃっておられます。ハンサムであるがどこかうつろな顔をしている青年や、指導的立場にありながらリンカーンが駄目だと言った顔の人が多いように見受けられる。共楽こそが人生であるとか、金と物を動かすのが重要なんだという風潮が、人間皆が持っているはずの本質の光を消しているのではないか。本質の光が差さなければ、真実の友とか、心の友と言うのは出来ない。ここが世の中に起こっている根本の原因です

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心から通じ合える友達が居ないのが、今のいろんな問題の根本にある所なのだ。表面は華やかにしていても、心は真実の友が無いから、常に冷ややかで孤独だ。

近頃凶悪な事件が多いのも元を正せば、そういう堪えがたい孤独から生じたものでしょう。子供達にも、いじめとか校内暴力とかさまざまな現象が起こっている。それらは大人の心の投影なのです。大人たちが金や物の外の世界の豊かさばかりを追い求めて、失うものをおろそかにして、子供たちに本当の光を投げかけていないからだ。物や金を物差しにしているからおかしくなってきていのです。

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