【寒中法華三部経読誦修行】

かんばんだらに

今年は、1月22日から128日まで『寒中法華三部経読誦修行』をさせていただきました。

 

「一心に法華三部経を読誦し、厳しい寒さの中で心身を鍛え、よき生活習慣を身に付けましょう」という目標に沿って「法華三部経」全巻を読誦させていただくことで、しっかりとこの一年に向かう心構えをつくらせていただきました。

 

教会道場では、朝の修行は午前6時から、夜間の修行は午後7時からさせていただき、支部においては、一人でも多くの会員さんに参加していただきたいという願いを持って、各地区ごとに信者さんが出やすい時間帯にさせていただきました。

 

2日目、3日目にかけて約40cmほどの雪が積もり、朝早くから壮年さん、お当番さん方が、道場に来られる信者さん方のために、雪かきをしてくださいました。

朝のお役の方々は、教会に泊まり込んで修行される方々もあり、サンガの中で、励まし合いながら、この厳しい寒さに負けないよう、懈怠に陥りがちな己の心に負けないよう、寒修行に励ませていただくことができました。

 

この間の感想発表では、

「サンガがあればこそ、ここまで来ることができた。怠けそうになる心をサンガのお陰様で乗り越えることができた。本当にありがたい。私はこの三部経を宝物にしている。昔、修行を始めた頃に支部長さんから厳しく三部経の大切さを教えて頂いて以来、ずっと自分の着物の一枚のようにして、肌身離さず持たせて頂いている」

 

「最近、目が見えづらくなってきて大きな字の三部経の経典を母から借りようと思って頼んだら、『私も家で読誦せんなん』と言われた。次の日、テーブルの上にメモが置かれていて『これで経典をかいなさい』とお金が添えられていた。母の温かい心が有り難く、心から、また今までの親不孝をさんげさせていただいた。主人も朝早くから、寒修行に出かける私や娘のために駐車場から表通りまでの長い道を雪かきしてくれていて、本当に家族に感謝をさせていただいた。」

等、多くの方々の発表の中から、あらためてサンガの有り難さ、家族への感謝に気づかせていただき、この教えに触れることが出来たことへの感謝の念を深めさせていただきました。

 

三部経全巻の読誦を終えた日には、教会長さんより

「①仏の願い②仏の精神③仏さまの教えを実践」

ということで仏の願い(諸仏出世の一大事)は開示悟入にあり、仏の精神は四弘誓願にあること、教えを実践する上では四法成就に沿って精進させていただくことの大切さを教えていただきました。 

木鉦

全巻を32人の導師で読誦させていただき、満願の最終日、1月28日には教会長導師のもと唱題修行{裏経の方便品第二、如来寿量品第十六、陀羅尼品第二十六、勧發品(陀羅尼)第二十八(各5回)、寶塔偈}をさせていただきました。

少年部、青年部を含む24人の木鉦の腹の底まで響く音に力強く、尊い心のから唱題をさせていただきました。

 

最後に教会長さんより、教団創立80周年の年を迎え、100周年に向かって、益々心を充実させていくことが大切、色々なものが調ってくると心が甘くなってしまう。自ら目指すハードルを高くして、急がず、()精進して参りましょうとご指導いただきました。     合掌