青田を吹き渡る風に、夏の兆しが感じられる今日この頃、教会の玄関の蓮にも蕾が一つ、二つと付きだし、お盆が近いことを教えてくれています。
玄関を入ると眞菰で編んだ敷物の上に、ご先祖さまの乗り物(きゅうりの馬・なすの牛)と供物が飾られ、涼しげなメダカの稚魚の入った水槽も添えられました。このメダカの稚魚は、玄関の蓮の鉢の中のメダカから生まれたものです。
7月を迎え今日は、朔日参り布薩の日式典をさせていただきました。7月はお盆の月です。御宝前には蓮の灯明が飾られ、眞菰の敷物の上に、ご先祖さまの乗り物(きゅうりの馬、茄子の牛)と供膳が置かれました。
両脇につり下げられた提灯にも明かりがつけられ、そのやわらかな光は、仏さまが私たちの精進をいつも温かく見守ってくださっているように感じられます。
読経供養では、教会長導師のもと、7月の初めに当たり、私たち信者一同の家業繁栄、火難・水難・風難、自然災害等々からの安全、交通安全、病魔退散・病気平癒を祈らせていただくと共に、舞鶴教会盂蘭盆会大法要、高校生リーダー団参、開祖さまご命日団参修行、近畿支教区男女部練成、近畿支教区壮年部練成舞鶴教会における実践修行等々に対するご守護を祈らせていただき、さらなる菩薩行の決定を新たにすることをお誓いさせていただきました。
下半期のスタートは、学生部、青壮年の修行と盂蘭盆会の先祖供養があり、さらなる菩薩行に励むことの出来る大変有り難いスタートとなりました。
功徳の発表では、西舞鶴支部の主任さんが自分の病気を通して、今現在自分が命あることの有り難さを本当に心からかみしめることができ、これからも仏さまにお任せして、病気と上手につきあいながら、命ある限り、ご法精進させて頂きたいと思わせていただいたこと、また、娘さんの就職を通して、ご縁の不思議さと仏さまのおはからいをかみしめることが出来る有り難いお手配を頂いたことを発表されました。
この功徳の発表を通して、教えを信じて、教えの通りに行じていけば、必ず仏さまがご守護してくださるんだということを確信させて頂きました。
教会長の説法では、佼成7月号の「開祖法語録」、会長先生ご法話「和らぎをもたらす言葉」より次のように学ばせて頂きました。
①開祖法語録に「お釈迦様は人間の苦の中で最も大きな生老病死の苦を挙げておられます。これは人様に責任を転嫁することのできないもので・・・(中略)この生老病死という苦は、誰にも何処にも責任を負わせることはできない。」とあるように一切が自分しだい。全て自分がいかに考え、いかに行動していくかにかかっている。信者さんの家族と本気になって語り合い、慈悲かけのご縁を結んでいくことが大切。どんなご縁も自分しだいで良くなる。
②「和らぎをもたらす言葉」を是非、具体的に遣えるように。
・和らぎをもたらすのは、人の意見をよく聞いて思いを酌み取る姿勢と、自我を抑えた公平な態度から発せられる言葉
・「正語」――有益な言葉を語る。正直に生きる誠実さを忘れないこと。悲しい思いをしたり、寂しい思いをしたりしている人こそが相手の幸せを念ずる優しい言葉かけができるようになる。信者さん一人ひとりのことを心に思い浮かべて、努力させていただくことが大事。
また、開祖さまご著書「人生、心がけ」の中の「言葉の力」より次のことも学ばせて頂きました。
◎「正しい見方」の正しいとは、片寄った見方をしないこと。表があれば必ず裏がある、両方を見ること。
・聞いてみる、見てみるというように、見るという言葉にもう一つ「みる」がつくのは、自分の都合だけで見たり考えたりせず、相手の立場からも見ることの大切さを教えている。
・正しい見方とは、普遍性(どこでも、だれにでもあてはまる)のある見方、ありのままに見るとは、客観的(自己中心の心を抑える)に見ること。こういうことができて「正しく語る」ことができるようになる。心がけて努力してまいりましょう!
色々な信者さんがいるから、お手取りさせて頂くことで幸せになれる。
今月は、ご先祖さまをお迎えしてのお盆があるので、本気になって法施・身施・財施の布施行に徹して、心田を耕し幸せになれるように修行、精進させていただきましょう!
今月も、この盂蘭盆会の時期に、私たちの幸せを誰よりも念じてくださるご先祖さまの思いをあらためてかみしめ、朔日参り式典で学ばせていただいた「正語」で、信者さんの幸せを念ずる優しい言葉かけができるよう実践させて頂きたいと思います。
合掌
【玄関には、青壮年の方にお世話になり、少年部さんたちの七夕の笹も飾り付けられました。】
【朔日参りのこの日、教会の庭では、少年部さんの「七夕のつどい」も、素麺流しをしたり、願いごとを付けたりして、賑やかに楽しく行われました。】