令和元年8月15日(木)戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典

看板御宝前

74回目の終戦記念日となる815日、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典をさせていただきました。

この式典を通して、会長先生の回向文にあったように、今日の平和と繁栄は、すべての戦争で犠牲となられた多くの御霊(みたま)の礎の上に築かれたことを常に忘れることなく心に刻み、深く感謝し、平和で調和のある世界の実現に向け、たゆまぬ努力を続けていくこと、新元号「令和」に込められた願いである一人ひとりが明日への希望と共に大輪の花を咲かせることができる世の中を創造するために大和・調和の精神をもって、地道に努力精進していくことをお誓させていただきました。

 

奉献

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式典のはじめに、青年部や学生部、婦人部、ファミリーによる真心からの奉献をさせて頂きました。青年や学生、お母さんと子どもたちが、折鶴、色とりどりのお花を捧げて、音楽に合わせ歩かれる姿は、今日の日本の平和と繁栄そのものを表しているようで、戦争で犠牲となられた御霊もきっと喜ばれているのではないかと感じさせて頂きました。


ご供養

お供養では、教会長導師のもと、お経典1巻を読誦させていただき、戦争で犠牲となられた方々のご冥福を祈ると共に、今、私たちが幸せな生活を送らせて頂いていることに深く感謝し、次世代により安心・安全で幸せな社会を引き継いでいけるよう、平和への誓いを新たにさせていただきました。

 

続いて8月4日から6日まで支教区の高校生リーダー教育・広島平和学習に参加された学生部、高校生3名が功徳の発表をさせていただきました。

 

支教区に於ける事前の学習や平和記念資料館や追悼記念館の見学、平和祈念式への参列を通して、3人の高校生が「平和のために今、自分にできることは何か」について考えたことは、

広島に来て、学んだこと、肌で感じたことを人に伝えていくこと。日本人以外にも台湾人、中国人、東南アジアの留学生、アメリカ軍の捕虜の人なども辛い思いをして亡くなられた。戦争は絶対してはいけないと伝えていかなければならない。


和を実現することがどれだけ難しいことでも戦争で犠牲になった方々の上に(今の私たちが)生かされている以上、平和を目指し、守らなければならないと思う。私たちにできる一番の平和づくりは、「親孝行」だと教えていただいた。小さなことのようだけど、家庭の平和から社会の平和、世界の平和につながると信じてがんばりたい。


島に届けた百羽の鶴は、地域の方々にも折っていただき平和の願いを届けさせていただいた。それと同じように、被爆国日本が訴える「平和を伝え、願う(おも)い」は、世界にも広がっていくと信じている。

という、本当に純粋で素直に平和を願う「今、平和のために自分のできること」でした。

 

3人の発表から、私たちは、開祖さまが国連初の軍縮特別総会で「危険をおかしてまで武装するよりも、むしろ平和のために危険をおかすべきである」と訴えられたように、今、世界で繰り広げられている怒りと暴力の連鎖を絶ち、共に生きる世界を築くことを願って、自分の心、自分の身の周りの平和を築く努力をしていかなければならないという思いを強くさせていただきました。

 

説法

教会長さんの説法では、3人の高校生の発表と、開祖さまのご法話「再び戦争を起こさないために(常住此説法No.110)」から次のことを学ばせていただきました。

 

◎「知足」と会長先生からお示しいただいているように、一乗の世界、つまり、地球が一つの乗り物なのだから一人ひとりが「足を知る」――わがままをしないようにしていかなければ地球は守れません。

世界中のみんなが、今自分にできることを考えて、何かひとつでも貢献していったら、必ず今の課題(戦争をなくすとか、温暖化防止など)というのは、乗り越えていけるはず。

お互い様、よく考え、工夫し努力して参りましょう。

 

◎開祖さまは、この8月15日を「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典」として定め、戦争で犠牲になった方々の慰霊を真摯に取り組んでいるという姿勢を世界に示された。(靖国神社国家護持法案には、反対の立場をとっている・・・憲法89条、20条に反する。また、戦犯を合祀しているため。)

 

世界のみんなが地球という一つの大きな乗り物に乗っているわけだから、みんなが譲り合い、助け合っていくように努力していくことが大切。

3人の高校生のみなさんが発表してくれたように、まず身近なところで家庭や学校、友人・知人の関係の中でみんなが辛い思いをしていたら、助けてあげる、一緒に支え合いながら共に豊かな心で生活できるように取り組んで行くことが大切。心の中の豊かさで人様とふれ合い、平和を実現して参りましょう。

 

この式典を通して、今、いのちあることに感謝し、周りの人と助け合い、支え合いながら共に豊かな心で生活できるよう、平和な社会、平和な世界を実現していけるよう、努力精進していきたいと思わせていただきました。  合掌