令和2年7月1日  朔日参り・布薩の日式典

市民の皆様はじめ、信者の皆さんの深い祈りと努力精進、仏さまのご守護のお陰さまで、この上半期、コロナウィルスに対する対応をはじめ、色々なことがありましたが、有意義に過ごさせていただき、7月を迎えさせていただくことができました。

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道場の玄関とご宝前には、キュウリの馬(ご先祖さまが早く家に戻ってこられるよう)と茄子の牛(ゆっくりくつろいで、たくさんのお供え物を乗せてお帰りいただくよう)の供え物を真菰で編んだ敷物の上にかざらせていただき、先祖の御霊をお迎えさせていただきます。

 おくよう

朔日参り・布薩の日には、約4か月ぶりに式典を行わせていただきました。間を空けて座り、換気をしながら、3密を避けるよう細心の注意を払っての実施ですが、こうして、再び僧伽の仲間と、道場に集い、共に修行ができることが本当に有難く、感謝で式典に臨ませていただきました。

 

 ご本部の光祥さま導師のご供養に合わせて、舞鶴教会でも共に読誦させていただきました。

そして、ご供養後の光祥さまのお言葉の中から、心の感染症——いじめや暴力、不機嫌、不信や裏切り、差別など様々な目に見えない心の感染症——そういう出来事や人に出会ったときにそれをさらにまき散らすことなく、自分のところでその因縁を切る、マイナスをプラスに変えていくような生き方の大切さ、口のマスクだけでなく、心のマスクをして感染を広げない、そしてマスクの下から、温かい言葉がかけられる自分でありたいと願って努力することの大切さを学ばせていただきました。

せっぽう

 教会長さんの説法では、「佼成」7月号の開祖さま法語録から、次のことを学ばせていただきました。

☆中村元先生の「仏教語大辞典」に、道場とは、「地上の核心部。菩薩の道場のことで、そこは世界の中心である」とありますが、開祖さまは、同じように「宇宙は我がものである。」と言われています。「道を求め、利他を行ずるならば、そこが世界の中心なのです。」とも教えてくださっています。

 

自分の気持ちがそう定まると、あらゆることがどこにいても、何があっても自分次第で物事が展開していきます。今いるこの場所が、道場であり、菩薩行をしていく中心です。どんな条件が寄ってきたって、自分が受けて立ち、あらゆることが自分しだいなんだという心がけになることが大切です。今年は、「尋常」「即是道場」と示していただいています。

 

☆コロナウィルス感染拡大防止のための自粛期間のメールや電話によるふれあいの中からも、また、いよいよこの7月にお盆を迎えますが、ご先祖さまがたへの回向として、本当にこの信仰をいただいて有難いという生活になることが大切です。

 

私たちの今の生活は、霊界とひとつということをしっかりと踏まえて、仏さまは、一切、ご照覧なのだから、とことん、ご本仏さまを信じて、有り難い、有り難いという日々を送ることが大切です。ご供養をさせていただいたり、菩薩行、布施行をさせていただいたりして、一切が仏さまのおはからいと受けとめられる自分つくりをしてまいりましょう。

 

☆今日の光祥さまのお言葉にあったように「因縁を切ることが大事。マイナスをプラスに変えることが大事」――その基本は、「仏さまのおはからい」というところから始まらないとなかなかプラスには変えられません。祈りつつ行動していく。行いをととのえていくことが大事だと教えていただいています。すべてのことがおはからいと受けとめて、受けっぷりのいい人になると幸せになれます。

 

☆どなたに対しても明るく、優しく、温かくご縁を結ぶのが佼成会です。是非、救いの出発点になるような活気あふれる道場にしていけるよう、一人ひとりの信者さんを因縁が変わるよう、マイナスの思いがプラスに変わるよう、今月も精進してまいりましょう。

 

どんなことも一切が仏さまのおはからいの心で、感謝で受け、マイナスをプラスにかえ、自分の因縁を切ることができるような精進をさせていただきたいと思います。

 また、7月には盂蘭盆会があります。私たちが日ごろ忘れがちな大切な親への孝養心を思い起こし、ご先祖さまへの真心からの回向をさせていただけるよう、今日学ばせていただいたことを心にとめて、努力精進させていただきます。  合掌