令和3年次 3月朔日参り・布薩の日

 桜並木道を歩いていますと枝先が心なしかピンク色になって、待ち遠しかった春がそこまでやって来ているのを感じます。

 おひなさま
 やよい三月、朔日参り布薩の日式典をご本部の式典に合わせて、担当支部と健幸行の方々で行わせていただきました。

教会長さんよりお役者の心構えとして

 【人生の先輩として後輩に人の道を教えてあげなければいけない。躊躇する必要はない。「こうするんだぞ」「ああするんだぞ」と教えてあげないから家庭が整っていかない。それには、お釈迦さまのお徳の一つに「応供(正偏(()明行((善逝(世間((無上士(調(御丈夫(ごじょうぶ)天人師((((そん)」とあるように、

応供(=供養をうけるにふさわしい人。あらゆる意味での尊敬を受けるに値する人。という意味。そういうことが先輩として大事なこと。ご縁を結ばせて頂いて「こういう教えをいただいてこんなに幸せになりました」「こんなにありがたくなりました」という結果を出さなかったら応供にはなっていかない。

理屈で幸せになれるのではなく一緒に出来にくいことを出来るように慈悲かけして、慈悲かけして、実践して実践して初めて結果がついて回ってくるものだから、そういう意味で誰に遠慮することもなく「こうしていこう!」「ああしていこう!」と、いかに実践していくかが大切なありようになっていきます。

事をする時は、自分の考えでしていくのではなく、お通しをして場を設定して順序次第を作くること。教えの方向に合わせていける自分づくりをしていくことが幸せになる(だから、自分の思い通りにやっていくのではもったいない。】というご指導をいただき、お役を通して自分づくりをしていく大切さを教えていただきました。

読経供養では、2月もコロナ感染者が一人も出ず、あの手この手で工夫し信者さんと温かいつながりを持たせて頂けたことに感謝し、3月も創立83周年や彼岸会に向けて、布施行・菩薩行に励ませていただくことをお誓いさせていただきました。

 

朔日参りと佼成3月号の会長先生ご法話を通して、教会長さんより次のことをかみしめていただきました。

あたりまえと思えるようなことがすべてありがたいと受け取れたらありがたい日が送れます。朝、顔が洗えた。水が出た。瞬間、瞬間にありがたいと思えたら幸せ。それがあたりまえと思っていたらもったいない。

・法句経に「人の生を享はかたし 今命あるはありがたし」とあるように、

何が足りているとか足りていないとかではなく今、人間としていることがなかな

か難しい 今、いのちあるはありがたい。その心がどれだけ強いか、深いか。その命をどう使うかが大事になってきます。

だんだん年と共に行動範囲や意欲も減ってくるし、切ない思いも味わうこともあ

るけれど、昨日をさかのぼっても見えない。明日のことはわからない。今、何を考えてどういうことをしようかというその積み重ねが大事です。

 朔日参りにご本仏さまにお参りさせていただいて自分の生き方を整えていこうと

思ったらいのちの使い方、運び方が、自分よがりな使い方をしていたら困ることに

なります。一人では生きていけないし、持ちつ持たれつです。どれだけ沢山の人が

たずさわって支えられているかを思い、一瞬一瞬を感謝して過ごさせていただきま

しょう。

 

 娘家族4人(娘夫婦・高校2年生(男)と中学2年生(女)の孫)が、方位除けのため60日間我が家で生活することになりました。その話を聞いた時、主人は「ふ~ん」と言っただけで他には何も言いませんでした。二人暮らしでのんびりした生活をしている私たちに受け入れができるかどうか迷っていると、

「一年365日の60日間なんて刹那だ」と仏さまの声が聞こえてきました。

狭い部屋で4人が雑魚寝状態で、お風呂や洗面所を家族みんなで譲り合っての生活が始まりました。

 そんな生活の中で私にできることは、「おいしいご飯を作ること!」そう心に決めて毎日献立を考え、6人分の食事をお鍋いっぱいに作ってみんなの帰りを待つ毎日です。高校生の孫は「おばあちゃん美味しいわ。ご飯おかわり!」と言ってパクパクと食べてくれます。1か月が経ったころ、「僕は体重が3キロも増えた」と驚きと喜びの声を聞かせてくれました。

中学生の孫は「おばあちゃん行ってきます!」と言って元気に登校します。そして、教会長さんからこの60日間は修行だから、家庭でできることをさせるようにご指導いただき、トイレ掃除をすることを伝えました。学校、クラブ、塾と忙しい中、時間を見つけて掃除をしています。

持ちつ持たれつ沢山の方々に支えられていることが少しでもわかり、人さまのためにお役に立てる人間に育ってくれるよう、ご法を伝えていきたいと思わせて頂きました。ありがとうございました。  合掌

<境内地のももの花>

もも

もも2