令和4年6月朔日参り布薩の日式典

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 ・境内地に咲いた紫陽花を生けました。

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・境内地のつつじ
 

日々ありがとうございます。

紫陽花が日ごと色を深めて梅雨入りの近いことを告げています。また、5月の連休を利用して植えられた早苗も色濃くなり、移ろう季節の中でそれぞれ営みを深めていることを感じる今日この頃です。 

 

6月、朔日参り布薩の日、教会長さんから「お百姓さんは来年の種もみを今年、収穫をする時から心くばりをしながら丁寧に大切に扱って次の年の苗になるようにしている。苗代に蒔く種もみを育てると言うことは簡単なことではない。生ぬるいお湯をかけたり、天候を見たり丹精込めて育てている。それから田に植えられる。菩薩を育てる苗代になると言うことは経験していないと、苗代というのはどういう事をするのかわからない。舞鶴には田んぼも沢山ある、その田んぼに植える苗を作ることが重要で、その時の苗を育てるやり取りの状態を手取りの中で実行していきましょうというのが、菩薩を育てる苗代になるということ。たまにはぬるめのお湯をあげたり、たまにはビックリするようなお水をかけてあげたり、様々なことしながら稲のもとになる苗を育ててそれを田に植える。

菩薩とは『まず人さま』の気持ちで生活できるような人。そういう人が育つような舞鶴教会になりましょう。今年も半年たちましたが日々の実践を振り返り、私たち一人ひとりが菩薩を育てる苗代になる生き方を心がけてまいりましょう」とお役者の心構えを頂きました。

 

 また、式典の中では、人生は苦なり、誰もさけられないと教えて頂いている。苦にしなければ苦にならない。苦にしないと言うことは、放っておくことではない、佼成会に入らせて頂いてご本尊さまを拝ませて頂いたり、先祖供養をさせてもらったり、後はどうぞご照覧くださいと念じる。自分だけ悩んでいるのではなく、仏さまご先祖さまはご照覧なのだから、自分の出来ることを精一杯させていただきますからどうぞご守護ください。そういう気持ちになれば苦にならなくなる。

一番苦にならなくなるのは、人の世話をすること。自分の事は忘れて一生懸命人さまのお幸せのことを取り組ませていただく、その間自分の苦しみはどこかに行っている。だから心にゆとりができるし、教えを受け取る器もできてくる。人さまの手取り、心配行をさせていただくという菩薩行をしていると不思議なことに自分の苦は忘れている。三部経に「人の為に説きしがゆえに、あのくたらさんみゃくさんぼだいを得たり」とあるように、お導きお手取りをコツコツしていると教えがよく解ってくる。

 お役をいただいてよかったと思ってもらえるようなご縁・菩薩を育てるご縁になっていくことが大事と教えていただきました。

 

   

🌱5月のゴールデンウイークのことです。春から大学生になり福井に在住している孫(男子)が帰省したと言って、我が家に立ち寄りました。それから一週間毎日、夕方になると「おばあちゃん走って来た。今日は15分かかった」「今日は12分で来れた」と言って、我が家を目ざしてランニングをしていました。我が家と孫の家は車で5分くらいの距離にあります。我が家に着くとタオルで汗を拭いて一休みして息が整うと「じゃあ、帰るわ」と言って帰って行きます。

休日最後の日も変わらず走って来ました。いつもと同じようにタオルボックスからタオルを出して汗を拭き、一休みして息を整えて「じゃあ、帰るわ。」そして「おばあちゃん、しばらくのおわかれ!」そう付け加えて軽く手を挙げて帰って行きました。

 

(ばば)に課せられた修行は、次代を担うこの孫たちを「まず人さま」の気持ちで生活できる菩薩に育てる苗代となることです。

それには、教会長さんから教えて頂いた

・種もみが芽を出すのに必要な栄養・環境を整えること。

・その苗が田に植えられるまでに成長するのに必要な肥沃な土壌を作ること。

・先輩に尋ね試行錯誤を繰り返し苗代となる生き方を身につけていくこと。

そんなお婆になれるよう日々、心がけて精進させていただきます。  合掌

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・教会駐車場側溝からのぞかせたかわいい花