令和4年8月朔日参り布薩の日

今年も戦争犠牲者慰霊・平和祈願の祈りを捧げる8月がやってきました。

朔日参り布薩の日式典をご本部の式典に合わせてさせて頂きました。
ご供養

教会長説法
 

 教会長さんのお説法では

私の父は、私が生まれて6日目に戦争で亡くなった。母は子ども達が世のため人のための働きができるように育てないと亡くなった夫に申し訳ないと思って私たち(私と兄、姉の3人)を育ててくれた。その生き方、考え方が素晴らしいと思う。そのためにはどうしたらいいのかと考えている時に佼成会にお導き頂いた。

 兄は兄で努力して高校も大学も夜間に通った。夜間部であっても昼の部であっても教えてくれる先生は素晴らしい方が沢山いらっしゃる。そこで世界に通じるような水道関係の工学博士に出会い、学び、水道水質の改善をどうしたらいいか論文を書いた。神奈川県庁と市役所等から是非就職してほしいと言われ、佼成会幹部さんにご指導いただき、鎌倉市役所に就職した。水質の研究所を作ってもらって研究を重ね市に貢献した。

 兄が大学生だった頃、夜間部の大学だから帰って来るのが夜遅くなる。いつもの時間より遅くなると、母はすぐに無事に帰って来るように祈願供養をしていた。母はすべてのことにおいて仏さまに祈ることをし、信仰と生活がいつも一つのような生き方をしてくださった。兄も姉も私も給料をそっくり母に渡していた。どのくらい貯まったか聞くと通帳ではなくお布施の領収書を見せてくれた。

 母がお導きさせていただいた信者さんから土地を使ってくださいと言っていただき、買わせていただき家を建てた。その後、宅地造成の為に立ち退きを言われ、鎌倉の条件の良い所に代替え地をもらって家も建ててもらった。仏さまの御守護のお陰さまでこのようにすべての事に良いお手配をいただいた。

 若い時代に開祖さまから、給料の3分の1を貯金に、3分の1を生活費に、3分の1をお布施とか様々な交際費にと教えていただいて今日のわが家がある。

お布施をさせていただく時はまごころでスカッとすることが大事。

佼成会の教えは生活をいかに有意義にしていくかを説いている。ご縁を結ぶ信者さん一人ひとりをよく観て生活指導させていただくことが大事と教えてくださいました。

 

 

会長先生ご法話 「ほんとうの自分を生きる―精進②」  からは、

 ◎人はみな球体上の点

 この宇宙に住む一人の宇宙人、地球人として、だれもが「一つの『いのち』をともに生きる兄弟姉妹」というのが、仏教で教える私たちの真実の(すがた)なのです。六波羅蜜の精進は、生かされていることに感謝し、「おかげさま」の心を忘れないための実践です。その実践をとおして、自分を尊び愛するように、人の悲しみをともに(かな)しみ、苦しむ人にいつでも手を差しのべられる人になるのが、精進することの深意だと私は思うのです。

とお示しいただいているように、ほんとうの自分とは仏性満開の自分のこと、みんな仏さまと同じ心、仏性を持っている。この世は持ちつ持たれつで一人では生きていけないしお互いに他者のために貢献し合って支え合っていかないと物事が運ばない。売る人がいて、買う人がいて、運んでくれる人、営業してくれる人がいたりさまざまな人の協力をつなげて、衣類・食べ物からさまざまなことが持ちつ持たれつの関係で存在している。どんなことも多くの人のおかげさま以外ない。

コロナ感染拡大もまだまだ落ち着いていないので、お互いさま、移らないよう移さないよう、手指の消毒や、うがい、手洗い、三密を避けるなど感染しないように心がけましょう。

 

◎「おかげさま」をさがそう

「喜びの体験は、聞く人の心に喜びを芽生えさせる」と開祖さまがいうように、自分の喜びが法の友の喜びへと展開する、慈愛に満ちた利他行でもあるのです。

 みんなが安心して眠りにつける世界の実現を祈り、願い、私たちは精進してまいりましょう。

とご法話をくださっています。

 みんなが安心して眠りにつける世界の実現を祈り、願い、朝夕の御供養の中の普回向で、「願わくはこの功徳をもって 普く一切に及ぼし 我等と衆生と 皆共に仏道を成ぜん」と三回唱え、祈り、その願いをさらに強く心に刻み付けて十題目につなげている。

一食を捧げる運動・親子で取り組む『夢ポッケ』の取り組みなど、させていただいていますが、私たちにできる範囲でできることをさせていただきましょう。

とかみしめ、説法いただきました。

 

教会長さんからお説法をいただき、一食を捧げる運動について・夢ポッケの取り組みについて改めて学ばせていただきました。

 

一食を捧げる運動手順

①実践日の朝昼晩の食事のうち一食を抜き、空腹感を通して貧困や紛争下の人々の苦しみを味わう。

②「祈りのことば」

世界が平和になりますように

ひとのことを思いやる人がふえますように

まず私からやさしくなります(黙とう)

を唱和し、苦境にいる人々の幸せや世界の平和を祈り、社会に少しでも役立ちたいという自己の願いを高める。

③一食抜いた分の代金を献金する。

④口座振り込み又は教会に届ける・オンラインで献金する。

 

「親子で取り組む夢ポッケ」

紛争や対立によって心が傷ついた世界の子どもたちを勇気づけるため、本会の小学生・中学生が親子で、おもちゃや文房具、メッセージカードなどを手作りの袋に詰めて送る取り組み。ただ、物(物資)を送るのではなく、「心をおくる」運動で、紛争で心が傷ついたお友だちに「笑顔になってほしい、幸せになってほしい」と祈りを込め、行動する。そのなかで、誰かの役にたてることを喜べる豊かな心、思いやりの心を親子で共に育んでいく。

 ゆめポッケを送るための輸送費は一食を捧げる運動の献金によって支えられている。

 

一つひとつのことに開祖さま、会長先生の深い深いお心が込められていることを学ばせて頂き、さまざまな取り組みをさせていただくなかで、深い意味もお伝えさせていただかなくては!と思いました。

開祖さま、会長先生のお弟子にしていただいたことを今さらながらとても有り難く思わせていただきました。

 

「みんなが安心して眠りにつける世界の実現」は、広くは世界の平和、ことにロシア・ウクライナ戦争の早期終結、平和的解決。コロナウイルス感染の収束の実現を思いました。身近に於いてはまず夫婦仲良く過ごすことだと思いました。そのことから子育て真っただ中だった頃、よく夫婦げんかをしていたことを思い出しました。そんな夫婦のいさかいの中で、幼かった子どもたちは安心して眠りにつけていただろうかと、申し訳なさで胸がいっぱいになりました。安心してスヤスヤと眠れる、そのことがどんなに大切なことなのか、「みんなが安心して眠りにつける世界の実現」会長先生のお言葉の深さに涙が止まりませんでした。

平和な世界を築く第一歩はわが家から。まず私から心穏やかに、夫を敬って穏やかな言葉で語り、いつも平安な家庭になるよう心がけて過ごさせていただきます。


合掌