4月信行方針

平成22年4月17日

 4月信行方針 「生きがいを求めて」教務部長が解説。

生きがいとは、命が毎日充実していて張り合いがある。生命の充実感だと思うのです。

悲しい事に自殺者が三万人を十二年連続で超えてしまい、不のスパイラルから抜けだすことは難しいと思うのです。仏さまの教えによれば確かに苦の娑婆ではあるけれど、苦が常態なんだと分かれば本当に何も悲しい事も無いと教えて貰っています。

実際に厳しい現実なのだけれども、それをありのままに認めたうえで生きる道を見出だしていくその事が大切であります。こんな時だからこそ価値観を転換する大きなチャンスです。相対的価値観(相手との比較)を、絶対的価値観(自分を基準)に変えることです。勝ち抜くばかりではなく、優しい想いやりを尊重すると世の中が明るく見えます。たとえ今生きがいを見失っている人も、他との比較や表面的な事でなく人間存在の真の価値に目を向ける事によって、生きがいを見出せることを教えています。

私達は人から喜ばれるとうれしいのです。勝ち負けの世界では味わえない生きがいの本質と申せましょう。