8月信行方針

布施は智慧を開くを吉田支部長、教務部長が解説

今月は佼成創刊60周年記念号という節目の月に、布施は智慧を開くの解説を受け承りました。

「布施是れ菩薩の浄土」と教えてもらっていますが、浄土と言うのは一切のけがれや、迷いから離れさった正常な世界で仏、菩薩達のところです。だから仏さまの教えを学ぶものにとって大切な生きた菩薩行です。

 布施と言うのは、しなければならないというものじゃなく、人に言われてするものじゃなく、そうせざるに得られないという心のほとばしり、それが布施と言うことで、それが慈悲の心っていうことと思わせていただきます。布施には、法施、財施、身施と3つの方法があります。又お金のない人、体の弱い人でも、無財の七施(優しい眼差し、にこやかな顔、温かな言葉、席や場所をゆずる、憩いの場所の提供、思いやり、奉仕)て言うのも教えてもらっています。

慈悲がある人と言ったら、優しくて愛情一杯って言うふうに思うのですけれども、愛とか愛情とかが慈悲ではないことをここで教えてもらい、世の中をありのまま見つめると、発展とか、成長の肯定的な面と、これから必ず死を迎えるという悲しい否定的な面、この二つを知るということが、智慧を得ることだそうです。それで死が訪れるって言うことを自分が本当に判って真実を見据えたとき、「だから、今を精一杯生きよう」「お互いの幸せに向かって、真剣にふれあいたい」という気持ちが湧いてくる、それが慈悲心であると教えてもらっています。