10月信行方針

10月信行方針 「母性」のやさしさを を北舞鶴の西家支部長が説かれました。

現在の世の中は利益目標に突き進んできた結果、人間を尊重すると言う大切な心を何処かに置きわすれ、その事によって心の傷を負う人や、病を持つ人がふえてきている。この傾向に歯止めをかけ解決していくには母性だと教えて頂いています。 

では母性とは何か、どのような働きをして人をいやすのかということは、失敗をとがめず、悲しみにくれる友のそばに寄り添ってともに涙を流すという、ただそれだけの行為のなかに、心の底から相手の苦しみを思い、無言のうちに励まし生きる勇気と力を与える暖かな心、また手を当てて痛みをやわらげ、苦しみを抜いて安らぎをあたえるというそのような行為、それが母性だと教えて頂いています。

母性というと女性だけが持つ特質のように思いがちですが、性別に関わりなく母性的なやさしさは備わっています。そのようなやさしさや慈悲心を大事にして、だれもが人を思いやる世の中になるには、仏さまの教えを生活に生かす私達が、日常のひとこまひとこまをおろそかにせず、まず身近な人への思いやりの実践が大事で、そして時には父性的な厳しさも必要ではあります。

父性的な思いとは、法華経に説かれている「三車火宅の譬え」で、父親は火に包まれた家から子供達を運び出すのではなく、自分から屋外に出るよう手立てを講じ、本人に気付きを与えて、自ら救いの岸に立つようにするため、あえて厳しい助言を与える思いと教えて頂きました。

いずれにせよどのようなときでも人の心の痛みに、思いを寄せ優しさを発揮していくことが大事だと教えて頂きました。と結ばれました。