瀉瓶無遺  おやじの一言

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 泳げる人にとって、水は体を優しく包み込み、浮かせてくれるものです。上を向いて浮きながら眠ること事さえも出来ます。ところが泳げない人にとっては「大丈夫だから力を抜いて体を預けなさい」と言われても、それが出来ないのです。浮くと言う事が信じられない、この重たい体が浮くわけがないと思い込んでいるから、沈まないように必死でもがく、もがく事でますます沈んでしまうのです。信仰も同じです。

仏法の大海は信をもって入る事だと聞いて「では一つ信じてやってみましょうか」という気持ちになって貰うには、「この人の言う事なら・・・」と信じて頂ける善い縁に私達がならなくてはならないのです。ひとの出合い触れ合いが無くては何ごとも始まりません。

おやじの一言 

幸せになる早道は、我執を捨て自分自身大きな力に守られ、生かされている事をまず信じ、無我の境地で同じ価値観を共有できる善き友との歩みを続けることがその道に通ずることであるとの思いに至った。