6月 教会長法話

幸せの鍵は自分に、自分を守るというルール、みな自省を促すためにあると受け止めると、自ずとそれを守ることが楽しみになるのです。今月は是非、会長先生がおっしゃっておられる、交通ルールだけではなく一番肝心なのは、ご法の戒律を守ることです。宗教には戒律もあって、一般社会のルールより厳しく感じる人もある事でしょう。会長先生から三つの基本信行としてご供養、お導き、手取り、布施を精一杯させて頂きながら、法座修行を繰り返していく事がご法の修学なのです。

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本に描かれている紫陽花の絵がございます。三草ニ木の教えの中には、仏さまの教えでは生きとし生けるものに平等に、仏さまのお慈悲は注がれます。大木は大きいなりに、小さな草花は草花なりに、精一杯受け取り、輝いて行けばいいと説いて下さっているのです。開祖さまはその雨の受けとり方は、大小によって受け取り方が違う。草木の性質に応じて、根、茎、枝、葉、違った形で受け取り成長し、思い思いの花を咲かせ実を結べばよろしいのです。と教えて下さいました。根、茎、枝、葉と考えていかなければなりませんよ。根は信、信仰に不可欠の条件で、これは一番重要で変えてはならないのです。信が確立してこそ、体が守れる。在家仏教の五戒を守る事が出来る。戒を守っていれば心が落ち着いてくるので自然に茎が育つのです。茎は戒律、それによって茎が芽生えてくるのです。仏様がいつも見守っていて下さると信じて、体を守らせざるを得ないのです。そこに仏様を尊く受け止める心が出来てくるのです。体を守っていくと、自分の心と仏さまの心の波長があって心が定まり、そして智慧が備わって来る。こう言うふうに受け止めて行くのです。

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三草ニ木の教えにあるように、仏さまのお慈悲は平等に頂いているのだけれども、鍵は自分にあるのです。信は三宝帰依から始まるのです。1番目「鍵は自分に」これを守る、2番目はみんな一つ、「一切衆生有仏性」の教え、みんな仏の子供だから、様々な人や物や現象を、自分と一つなんだと自覚し、お陰さま、ふれる人、目に映る様々なご縁をそのように見て行く習慣を身に付けて行くことです。

みんな一つという見方が習慣になると、おのずから調和せずにはいられなくなります。人と仲良くすることに幸せを感じ、そのための実践が喜びになります。心の内から湧きあがる真の幸福感は、本源の命と一体のリズムを刻むような生き方から生まれるのです。基本信行をしっかりさせて頂いて、皆さんと一緒に幸せな心を味わっていけるように努力致しましょう。