一人の小さな善意

日本の経済力と高度な技術が世界からみとめられるようになった一方、「日本人は、なんの精神文化も持っていない」「金儲けだけしか考えていない」といった批判も強くなってきました。その誤解を解くには、私たちの姿によって、日本人の伝統的な勤勉さ、お互いに力を合わせる融和の精神によって今日の繁栄がもたらされたことを見てもらうのが早みちでしょう。

海外で日本人が困っているのを助けるアカペ・ハウス・インターナショナルという組織が有ります。その主宰者のケン・ジョセフさんも、そのことを心配されている一人ですが、先ごろのサンフランシスコ大地震のとき、日本のある大学でボランティアを募ったら、すぐさま三十四人もの大学生が旅費自己負担で救援活動に参加してくれ、それが、アメリカの新聞の一面に報道されことを報告しています。

ちいさなことの積み上げが、大きな力になっていくのですね。一人ぐらいの力ではどうにもならない、とあきらめるのではなく、自分にできることを、みんなで一つずつやっていこうではありませんか。

                   開祖生誕100年記念 心みつめて より

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