新天皇徳仁さまが即位され、新しい時代、令和の幕が開きました。
香る風が周りの人の心を和ませるような日々を送らせて頂きたいものです
今月は会長先生より「なぜ、苦しみが絶えないのか」 とご法話を頂きました。
「苦」と「苦しみ」の違い
「苦」は誰もが背負っている何とかしたいとかつらいといった感情が「苦しみ」に変わる
「苦」は「智慧」の湧く泉
直面した「苦」を「苦しみ」へと増長させるのではなく智慧に目覚めるチャンスに!
と、教会長さんより今月の奉書のお言葉を頂きました。そして、一つ一つ深くかみしめていただき学ばせていただきました。
――「苦」の語源は「思いどおりにならないこと」を意味する「ドゥッカ」という言葉ですから、八苦はどれも「自分にはどうすることもできないこと」を示しています。ところが、それを「なんとかしたい」と望み、そのことにとらわれて諦めきれないと、心に「いやだ」とか「つらい」といった感情が起こってきます。そのとき「苦」は心身を苛む「苦しみ」に変わるのです。――
ひとりでいるのも寂しい、相手がいるのも思いどおりにならない。どちらも苦しい。では、どう生きたら苦でなくなるか。それは、開祖さまはこの世の成り立ちを「諸行無常・諸法無我」の二大真理を活用することであると教えてくださっています。
世の中に生きているかぎり四苦八苦はあたりまえ。「そうかあ~」と、とればよい。二大真理を知ると持ちつ持たれつの関係が結べる。輪廻の法則(今世一代限りのものではなく、遠い過去から今日に伝わってきて、しかも未来につながっていく永遠の生命の中に生きている)のとおり来世が良くなるようにコツコツと功徳を積むことが大切。
出てきた現象を苦にして生きるより、この世の中は必ず変化していくと二大真理を悟り、あたりまえのことと受け止めることです。
――苦しみや悲しみ、怒りやつらさにもつながる「苦」も、そこに感情をまじえなければ「無記」つまり善でも悪でもないのですから、それをどのように受けとめ、制御するかで、その後の人生に大きな違いが生まれてきます。
「苦」から逃げずに、それをそのまま受け入れる覚悟ができると、その「苦」は「智慧」の湧き出る泉ともなります。――
真理に生かされている私たちだから、苦にしないでするべきことをパッパッとする。どういうご縁を結ぶかによって楽しくもなり苦しくもなる。
教会長さんからこのように学ばせて頂いて、サンガの仲間と共に楽しく、有り難いご縁を結ばせて頂けることに感謝して、目の前の人とよいご縁が結べるよう努力精進させていただきたいと思います。合掌