令和元年7月  朔日参り布薩の日式典

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提灯

  7月に入り教会では、玄関を入ると眞菰で編んだ敷物の上に、ご先祖さまの乗り物(きゅうりの馬・なすの牛)と供物が飾られ、道場には提灯を出させて頂いて、ご先祖さまをお迎えする準備を調えさせて頂きました。 

 盂蘭盆会に向けて、主任さん、組長さん、班長さんが中心になって、信者さん方が戒名用紙をもって、一家でも多くのご先祖さまに感謝のご供養をさせて頂きたいとお手取りに歩かせて頂いています。

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朔日参り布薩の日式典の今日、御宝前には蓮の灯明が飾られ、眞菰の敷物の上に、ご先祖さまの乗り物(きゅうりの馬、茄子の牛)と供膳が置かれました。両脇につり下げられた提灯にも明かりがつけられ、そのやわらかな光は、仏さまが私たちの精進をいつも温かく見守ってくださっているように感じられます。

 功徳の発表では、西舞鶴支部の組長さんが自分の病気、手術を通して、仏さまのご守護、サンガの有り難さ、家族の優しさを感じることが出来、今まで当たり前に生活していたことが、そうではないということを解らせて頂いた。
 神仏のご加護、あらゆるものに支えられ、助けて頂いていることがひしひしと感じられ、感謝の気持ちでいっぱいになり、これからも、さらにこの身を使わせて頂き、ご恩にお報いできるようご法精進させて頂きたいと発表されました。


 そして、東舞鶴の組長さんは、6月9日に行わせて頂いた支部毎の「プレ45周年」の取り組みで、支部長さんから「みなさんにお渡しするお菓子の袋の中にメッセージを書いて入れたいので文章を書いて欲しい」と言って頂いたことを仏さまからの声と受けとめて、メッセージ書きを4人で一生懸命させて頂いたこと、メッセージを読んで、みんなから「我が家にふさわしい文面だった」「自分にぴったりの言葉で嬉しく、壁に貼っている」という言葉を頂き、大変喜んで頂け、嬉しかったこと、自分は嬉しい言葉、温かい言葉を人様にすぐ伝えることをしてきただろうかと気づき反省できたこと、また、病気で何年も寝ておられるご主人と看病に疲れ切っておられる奧さんご夫婦の所に「あなたがそばにいてくれて嬉しい」というメッセージが届けられ、「嬉しかった」と大変喜ばれ、奧さんは、朝夕、2品のご供養があげられるようになられ、地区みんなで喜び合うことができたことを発表されました

 

 お二人の発表から、毎日の生活を当たり前と思わず、感謝の心で送らせて頂くことの大切さ、言われたことを「仏さまの声」と素直に受けとめ、行じていくことの大切さ、有り難さを学ばせて頂きました。ありがとうございました。

 

 次に花井布教員さんから、7月号佼成会長先生ご法話「『自由自在』に生きる」から今月は、人さまを思いやり、人さまとともに向上をめざす生き方、具体的に言うと苦しむ人びとの声を聴いて救うはたらきさせて頂くことが大事。
 その中で会長先生がお示しくださった生き方、仏さまの願いである「自由自在に生きる」ということを目指して皆さまと共に努力精進させて頂きましょうと学ばせて頂きました。

 

 私たちは、知らず知らずのうちに自分の思いどおりにしてしまい、自ら不自由を招いていることが往々にしてあります。この7月、盂蘭盆会のお手取りをする中で、苦しむ人の声を聴いて、お救いするということを実践させて頂き、少しでも「自由自在に生きる」ということに近づけるよう努力精進させて頂きたいと思います。


7月1日

教会長さんの説法では、佼成7月号、開祖さまの「法語録」から次のように学ばせて頂きました。

①開祖さま法語録に「大事なことは(自由自在に生きるということは)、小さな『自分』にとらわれるのをやめて、仏さまにおまかせすることです。仏さまの広い(ふところ)にとびこむことです。」とあります。それが「諸佛に護念せらるることをう」という具体的な在りようなわけです。

 

 功徳の発表をされた組長さんが支部長さんの言葉を「仏さまの声」だと受けとめてなさるから、あんなに多くのみなさんから有り難かったと言って頂けるような行いができたわけです。すべてのご縁を仏さまのおはからい、仏さまとうけとめて行じていくことが大事。

 そういう意味で「諸佛に護念せらるることをう」っていう意味は、日頃、支部長さん、主任さん、組長さん、ご縁の青壮年さん、いろんなお役の方のおっしゃることを先ず、「仏さまのお話」「仏さまのお言葉」として受け切っていく。「そこが一番大事なことなんだよ。小さな自分にとらわれるのはやめて、仏さまにお任せするんです。広いふところにとびこむことです。」って開祖さまは、教えてくださっています。

 

会長先生がおっしゃる「自由自在」とは、そういうとらわれは捨てて、仏さまにおませする。普賢菩薩観發品では、そういうことができる人を護ると言ってくださっている。陀羅尼のありがたいお経があります。自分が才覚しなくても「仏さまに護られているんだ」と、教会でお互いに修行させて頂いている私たちが、支部長さん、主任さん、お役をしている人達が一生懸命思って話してくれていることを、「仏さまの心」として受けとめさせて頂いて、行じさせて頂きましょう。

 

②提灯も飾り付けて頂いて、有り難い7月のお朔日を迎えさせて頂くことができました。ご宝前の蓮華灯の葉も新しく取り替えて頂き、真菰も調えて頂き、今日からお盆らしい新しい月を迎えることができました。ますます、精進させていただきましょう。

 自由自在に生きると言うことは、仏様の尺度で考えて活用すると、自分だけでなくて、みんなに通用する行いになるので幸せになれるよと教えて頂いています。お互い様、心がけて精進して参りましょう。

 

 小さな「自分」にとらわれるのをやめて、仏さまにおまかせする。ご縁になる人を仏さまと受け切る・・・その大事なことが、少しでも身に付くようサンガの皆さまと共に、苦しむ人の声を聴いて、お救いする実践をさせて頂きながら、ご先祖さまに喜んで頂けるよう修行精進させて頂きたいと思います。  合 掌