令和元年戦争犠牲者慰霊平和祈願・引揚桟橋ご供養

8月17日、真っ青に晴れ渡った空の下、舞鶴の平地区、引き揚げ桟橋において、戦争犠牲者慰霊平和祈願のご供養を行わせていただきました。桟橋に打ち寄せる波は穏やかで、70年余り前も、このように穏やかな岸壁に、引き揚げ船が辿り着いたことであろうと思わせていただきました。

クレインブリッジ

 シベリアや満州からの引き揚げ者約66万人、遺骨約1万6千柱を迎え、当時の舞鶴の人達は、命からがら帰って来られた方々にさつまいもなどをふかして、温かく迎え入れられたと聞いております。


さんばし

いのり

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ご供養

ご供養2
この引揚桟橋ご供養でもサンガのみなさんが丹精込めて作られたお花や野菜、ふかし芋などを供えさせていただき、戦争で犠牲になられた方々のご冥福を祈ると共に、世界の平和を祈り、真心からのご供養をさせていただきました。
 

そして、この夏休みに近畿支教区高校生トップリーダー練成、広島平和学習に参加した二人の高校生が「今、平和のために自分のできること」として考えたことを発表されました。
その発表を通して、今の平和がどれだけ有り難いことか、今の生活が戦争で犠牲になられた方々や戦後を生き抜いてこられた方々のご努力の上に成り立っていることに改めて感謝を深くし、小さなことから、平和のためにできることをさせていただくことが大切だと感じさせていただきました。


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 教会長さんからは、この引揚桟橋のご供養は、青年自身が考えてみんなに呼びかけたり、諸準備をしたりして活動していく、舞鶴らしい、素晴らしい取り組みであること、また、このご供養を通して、善き仲間とご縁を結んでいくことが、いかに尊いことであるかということをかみしめていただきました。

そして平和な社会を築くためには、自分から一歩、二歩踏み出して、前向きに、困っている人のために手助けさせていただくというような、積極的な信仰の行になることが大切だと教えていただきました。

 

これからも、この舞鶴が引き揚げの町として最後までその役割を果たしてきたことを忘れず、未来に向けて、青年部さんと教会のサンガが大和、調和の精神をもって、和合僧となり舞鶴から世界の平和、おもてなしの心を発信していく尊い行をさせていただきたいと思わせていただきました。 合掌