令和2年4月8日降誕会の日

おくよう

 桜の花が満開の、青空が広がる素晴らしい天気の中、4月8日「降誕会」の日を迎えました。

舞鶴教会では、教会長導師のもと、読経供養、啓白文の奏上をさせていただき、お釈迦さまが誕生されたことへの感謝と布教伝道の決定を新たにさせていただきました。

併せて、コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言が出される中、その早期収束を祈らせていただきました。

啓白文

読経供養の後、教会長さんからは次のようなことを学ばせていただきました。
☆祈願供養を心を込めてさせていただきましょう。
・計画は人が立てる → 進めるのは、仏さまが進めてくださる(おはからいをいただいて事が成就 する)

理屈ではなく、実行してはじめて信仰者。

祈願供養も毎日心を込めてさせていただき、祈りつつ行動し、行動しつつ祈ることが大切。その基本の上に、信仰の行をさせていただくところに結果がいただけるものであります。

自分が実行させていただくことが大切。どう心に、信仰の在りようが身についているか、ゆるぎないものになっているかが大切になってきます。

☆妙法蓮華経普賢菩薩勧發品第二十八番の中から

「其れ是の経典を受持することあらん者は、我当に守護して其の衰患を除き、安穏なることを得せしめ、伺い求むるに其の便を得る者なからしむべし」

(この教えを受持する者がおりましたならば、その者をしっかり守護いたしましょう。もろもろの障りを取り除き、いつも安穏に法を行えるようにいたしましょう。何かの隙をねらって取りつき、修行を妨げたり、迫害を加えようとする者たちに、その手がかりを与えないように守ってやりましょう)

 

とありますように、この教えを深く心に信じ、その信仰を固く持ちつづける者は、仏さまが護ってくださいます。今日は、読経供養の中でいつもの四品に加えて普賢菩薩勧發品を読誦させていただき、祈らせていただきました。

☆今月の会長先生ご法話「偏った見方を越える」から

・ご法話最後の3行に「誕生仏に接して、純真無垢な心をとり戻し、自他の仏性を深くかみしめることは大切

でありましょう。」と教えていただいているように、誕生仏を拝ませていただきながら、よけいな先入観などもっていなかった幼いころには戻れないけれども、この降誕会を機して、純真無垢な心を呼び起こして、新たな心を呼び起こす切っ掛けとさせていただきましょう。呼び起こすということは、もともと私たちに具わっているということです。そこが大事なところです。

 

また、もう一点、大事になってくるのは、「智慧」ということです。

開祖さまは、「智慧というのは、理性の働きです。理性とは、物事の理(ことわり)を考える能力です。また、理に従って自分の意志と行為を規定する能力です。したがって、ほんとうの仏教者としての第一の資格は、宇宙と人生の真理を知る智慧を持つことであると断ずることができるのです。・・(中略)・・「立正佼成会」とは、《宇宙と人生の真理・法則に立脚して正しく生きることを念願とし、その生き方を全人類のものにしようという理想を持つ者の同志的結合である》と定義してよいと思います。」(法話撰集3巻、P183より)と教えてくださっています。

大事なことは、宇宙と人生の真理、天地を貫く正しい法則、その教えに沿って努力していったら、自己主張ばかりしているのではなく、相手の考えを受容していけるような人間となっていくということです。

 

目に見えないものに感謝できる人を育てていくことが幸せにならせていただける道です。

出会う人にふさわしい縁の結べる人にならせていただきましょう。

 

朝夕のご供養の中で、コロナウイルス感染の収束を願って祈らせていただいていますが、本当にその祈りの中に真心がこめられていたのか・・・と振り返らせていただきました。

日常の色々なことに、出会う人々に自分中心な心、先入観で触れ合っていたなあと振り返らせていただき、 この降誕会を機に、自分にも本来具わっている純粋無垢な心を取り戻し、相手をまるごと仏性として拝める自分にならせていただきたいと思わせていただきました。合掌