令和2年8月1日 朔日参り・布薩の日式典

 コロナウィルス感染拡大と猛暑日が続く中、はや8月を迎えました。8月は、広島原爆忌、長崎原爆忌、月遅れのお盆、終戦記念日と慰霊の日が続きます。朔日参り布薩の日では、この大事な8月の心構えをつくらせていただきました。

おくようごほうぜん

ご本部で導師をされた光祥さまのご挨拶の中では、教会に来て、修行させていただく意味を改めて学ばせていただき、心に深く刻ませていただきました。自分が何のために教会に通い、学んだことを人生にどのように生かしていくのかをしっかりと心に置いて、これからの努力精進、実践をさせていただきたいと思わせていただきました。

教会長さん

教会長さんの説法では、「佼成8月号」会長先生のご法話「むだなものはない」と開祖さまご著書「我汝を軽しめず」のP204「菩薩としての道――菩薩行は『まず人さま』」から次のことを学ばせていただきました。

 

コロナウィルス感染防止については、うがい、手洗い、人中でのマスク着用等自分で気を付けて心がけることに加えて、陀羅尼品第二十六番に「我等亦當に身自ら是の経を受持し、読誦し修行せん者を擁護して、安穏なることを得、諸の衰患を離れ衆の毒薬を消せしむべし。」とあるように、自ら考えて行じ、開祖さまが「仏道修行あるのみ」と教えてくださったように、しっかり仏道修行に励み、み心のままにと受けとめさせていただいて朝夕のご供養で陀羅尼を上げる、そういう心がけで行じていくことが大切です。

 

☆そういう心をつくるには、「佼成8月号」会長先生のご法話「むだなものはない」から教えていただいているように、自分の本質は「仏の子」なのだと心から信じ切っていくことから始めることが大事!人間に生まれるということは、法師品第十番に「是の諸人等は已に曾て十萬億の佛を供養し、諸佛の所に於て大願を成就して、衆生を愍むが故に此の人間に生ずるなり。」「是の人は自ら清淨の業報を捨てて、我が滅度の後に於て、衆生を愍むが故に悪世に生れて廣く此の経を演ぶるなり。」とあるように、衆生を救うため自ら願ってこの世に生れてきたのです。ここにいる人は、仏さまにそういうお約束をして、この世に生み落としていただいているのです。様々のお役の人は、それぞれの因縁使命があって、ここに在るということを、この8月のスタートにしっかり受けとめて、行じさせていただくことが大事です。

 

開祖さまご著書「我汝を軽しめず」のP204「菩薩としての道――菩薩行は『まず人さま』」に関連して、日頃、人様とご縁を結ばせていただくときに、人間として、何のためにこの世に生んでいただいたのか。自ら誓願して、ここに在るんだという心がけで努力させていただけたら有難い日々になります。お役があるお陰様で尊いお役が果たせるのだから、そこをしっかりと受けとめて行じることが大切です。仏さまのお手配を待ってるんじゃなくて、つくる。こちらが努力をしていかないと信者さんとの因縁は和合していかないのですよ。

 

会長先生のご法話「むだなものはない」の中に「仏さまの教えにすべての人びとを迷いの世界から救うためのものとあります。(中略)いつでも心から、幸せだ、うれしい、楽しいといえる人間になるということです。」とあるように、コロナのことを心配してくよくよ生きるよりも、ぜひ、様々なことを通して、工夫して、舞鶴らしく明るく、元気に、過ごしてまいりましょう。

 

コロナウィルス感染拡大のこの時期、人々はいろいろな思いになっているから、少しでも安らぐように、まず会釈から始めましょう。どこにいても菩薩道、修行の場だと思って、親切にしたり、挨拶をしたりして、いい縁になるようにしてまいりましょう。

 世の中を明るくする始まりは、自分から始めていくことだということを心に置いて・・・よいことをさせてもらおうとする行いに
むだなものはない のです。

 

8月も、元気に、周りの人に明るい笑顔をふりまいて、楽しい日々を送れるように心がけて精進させていただきましょう

 

この8月は、特に人の命の大切さを感じさせていただくことの多い月です。自分が何のために、この世に命をいただいたのかを問い、どのように歩んでいくのかを改めて、ご法話から学ばせていただき、目の前の人や、物事に真摯に向き合い、自分のこととして受けとめていきたいと思います。

 

 コロナウィルス感染がどんどん広がってきている今、光祥さまの「国際諸宗教の祈り」にあるように「私たちの国が恐れに支配されている時、暗闇の中で光る燈のように、明るい笑顔でいることができますように」「自分の心が不安に占領されそうな時にこそ、あたたかい言葉がかけられる私でありますように」と祈り、舞鶴らしく、元気に、明るく、今できる菩薩行に努力精進させていただきます。   合掌