令和2年11月朔日参り布薩の日

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 朝夕めっきり寒くなり、境内地の桜の木も、ますます紅く、深く色づいてきました。

10月には、開祖さま入寂会、水子供養、日蓮聖人遠忌法要など報恩感謝の心でさせて頂き、11月を迎えさせて頂きました。
お供養1A

 11月は、本年次最後の締めくくりの月でもあります。3月からずっと、コロナ禍の中にありながらも、工夫して会員さんたちに、手紙やメール、電話などでつながりながら、教えを日常生活の中で活かせるよう元気に努力精進させて頂けたことに、感謝の気持ちを込めて、読経供養をさせて頂きました。

 

朔日参り布薩の日式典は、壮年部が担当を頂き、功徳の発表も中舞鶴支部の支部壮年部長さんがされました。

説法1

せっぽう2
 教会長さんの説法では、壮年さんの功徳の発表と、11月の開祖さま法語録、開祖さまご著書「我汝を軽しめず」から、次のことを学ばせて頂きました。

 

☆壮年さんの説法にありましたが、海外に行っていろいろ経験して、感動し見聞を広めて、得たことをそのまま躊躇せずに「開祖さまの教えは、間違いないんですよ」と伝えればいいんですよ。いつまでも、お経に「草庵に止宿して 自ら貧事を念う」とあるように、素晴らしいものをもっているのに、自分は貧乏人だと思い込んでいたのでは、もったいない。

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11月の開祖さま法語録の中で、「人生には挫折がつきものなのです。苦労のあるのが常態なのです。」と教えて頂いています。苦労は当たり前と受けとめて、その苦労を越えて、はじめて喜びが味わえる。そういう心意気で日々生きていったら、周りの人がその姿を見てうんと変わり、お互いに有り難い人生になっていきます。

 

☆ご著書「我汝を軽しめず」の中の「もっと素直に」のところに「素直な心」の大切さを教えてくださっていますが、「苦労があるのが常態なのだ」と素直に信じて、やってみて、体験して、つかまないともったいない。

 

☆三部経(P186)

「其の國の衆生は常に二食を以てせん。一には法喜食、二には禪悦食なり」

(その国の人々は、常に2種類の食べ物しか食べません。一つは、仏の正法を聞く喜びであり、もう一つは、禅定に入り正法を魂に徹底させることによって感ずる悦びです)

とあるようにいつも生き生き、法を聞くことを喜びとし、どんなこともお手配と受けとめて努力していく、そういう生き方が私の生きがいなんですとなっていったら、本当に素晴らしいことです。

 

☆開祖さまが、①自分を後にして、人に尽くしてごらん ②親に感謝してごらん ③時間をつくって、ご供養してごらん。そういう心になれば、安心して喜びの日々になりますよと教えてくださったように、それを貫いていくのが「仏道修行あるのみ」ということです。今、コロナの二次感染などいろいろ心配なことがありますけれども、この3つのことを心がけて、3密を避け、手洗い、うがいなどに気を付けながら、取り組んでいったら必ずご守護を頂けますから、今月もそういう心意気で精進して参りましょう。

 

「大変だ、大変だ」と言ってないで「苦労があるのが常態なんだ。当たり前なんだ」と素直に受けとめ、「さあ、今から本物の信仰者になる修行が始まる」と喜んで前向きに、一歩一歩、サンガの皆様と共に努力精進を重ねて行きたいと思います。

合掌