平成29年 戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典

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今年も815日がやってきました。今年で72回目の終戦記念日となります。日本武道館では全国戦没者追悼式が行われました。

立正佼成会でも、各教会で戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典を行わせて頂き、戦争で犠牲になった世界の人びとの慰霊供養を行うと同時に、平和を築く行動を起こすことを固くお誓いいたしました。

舞鶴教会では、この式典のしおりに「日本は本気になって核兵器の廃絶を!」と明記し、平和への誓いを一人一人の胸にしっかりと刻みました。

つるひだりつるみぎ

式典のはじめに、少年部や学生部、ファミリーによる真心からの奉献をさせて頂きました。

小さな子ども達や若い方、ご家族が、色とりどりのお花やお灯明、お供え物、折り鶴を捧げて、奉献曲「ふるさと」に合わせて歩かれる姿は、今日の日本の平和そのものを表しているようで、戦争で犠牲となられた御霊もきっと喜ばれていることと思わせて頂きました。

読経

続いて学生部の2名が功徳の発表をさせて頂きました

専門学校生、女子の発表では、高校生リーダー教育のスタッフとして参加する中で、「開祖さまのまごころ」というビデオを視聴し、テンプルトン賞受賞の時の開祖さまの言葉に「迷わずその道を行け」とあったのが深く心に残り、私も開祖様のようになりたいと思ったこと。

縁起観を学び、アルバイト先の店長さんの叱責の言葉に「なんで、私だけ」という思いでいたのを「私に成長してほしいからきついことを言うのかな」と考えられるようになり、だんだん受け止めることが出来るようになって、今は楽しく働くことができていること。

班担当のお役もアドバイスを頂いて、何とかやり切ることができ、たくさんの方の支えがあって私は、今、ここにいるんだという気づきを発表されました。

また、8月9,10日の脇祖さまご命日式典団参にも参加し、お役を最後までやり切ることが出来、とても有り難かった。将来、ホテルで働きたいと思っているのでこういう経験ができて嬉しかった。学んだ事を生かし、ますますアルバイトや勉強を頑張り、家でも食事の支度を続けて行こうと思うと決意を発表されました。

もう一人の高校生女子の発表では、全国高校生トップリーダー教育「アジア高校生の翼」事後教育に参加しての発表でした。

講演を聞く中で、「自分を変えたい」と行動した勇気に感動し、どんなにバカにされ、怒鳴られても「自分で決めたことだ」と続けられたころがすごいと感動。私もそんな勇気を持てる自分なりたいと思ったことを発表されました。

また、3月に訪問したフィリピンでは、日本では経験できないような出来事にたくさん出合った。見て、聞いて、体験することができたのは、「行ってきな」と言ってくれたおばあちゃん、お母さん、身内のみんな、学生部長さんなどみんなのお陰なんだなと身を持って感じさせて頂いた。

この「アジア高校生の翼」で経験したことをこれからの人生で生かせることができたらいい。今後の目標は、優しくしてもらった分、人にやさしくできて、小さなことでも感謝できる人になる。何ごとも当たり前と思わず、どんな現象にでも心から感謝する。実践するときめたことを目標に努力したいと発表されました。

素晴らしい体験を通して、素晴らしい気づきを得られた学生部のお二人から私たちも、今の自分をふり返り、学ばせて頂く事がたくさんありました。ありがとうございました。


教会長説法

次に教会長さんより開祖さまご法話「平和への一念」、開祖随感4巻「平和への近道」をもとに次の点をご指導頂きました。

  1. 「善人のいる家は栄えない。悪人のいる家は栄える」・・・「私は悪くない。間違っていないという家は栄えない。私が足りなかった。私が悪うございましたという家は栄える」これが一念三千ということ。

    そういう気持ちになりさえすれば世界中が平和になる。

    終戦時、天皇陛下は「すべての責任は私にある」と言われた。「唯我一人のみ。能く救護を為す」というみ仏さまのみ心と同じである。戦争放棄の平和憲法を承認するという天皇陛下の一念の中に、三千の国民が救われた。

  2. 戦争になると人間が人間でなくなってしまう。原爆は、恐ろしい。

    一念がすべてを決めていく。私は悪くありませんと突っ張っている限りは、仲良くなれない。先ず、ご法をやっている人から実践すること。

  3. 精神論では平和になれない。自分もその中に入れて平和の人になることが大事。

    平和は特別のことではなく、挨拶を繰り返すうちに心がつながっていくことにある。

    (明るい社会づくり運動で開祖さまが教えてくださったように:最初は会釈⇒次は、聞こえるか聞こえないかくらいの声で「おはようございます」⇒次は声を出して「おはようございます」⇒次に「おはようございます。今日は、いい天気ですね」・・・相手も返してくれるようになる)

  4. 仏さまの尺度で悪人になればいい。こちらが自ら実行していく。(挨拶、返事、後始末)

平和になる一番の近道というのは(今日の式典のしおりにあるように)「人が心を耕し、互いに心の垣根を取り払って話し合い、受け入れ合う心を育てることなしに平和への道はありません。それこそが遠そうに見えてじつは、一番近い平和への道なのです(開祖随感4巻)」と教えて頂いている。

フィリピンの戦争犠牲者の死を乗り越えて、これからみんなで「平和のために努力して行こう」ということでできたのがフレンドシップタワー。フレンドシップタワー建立の基金が基になって立正佼成会平和基金・一食平和基金となり青年が主となって進めている。近畿大会までに部員さんを対象に徹底して、一人ひとりお勧めしていきましょう。

謙虚に自らを省みて、みんなが心を通わせ、ほのぼのできる場を作りましょう。今日のご縁を通じて、お互いさま平和な人になるよう心掛けて参りましょう、とご指導頂きました。

先ず、自分から平和な人になる事が大切なのだと肝に銘じました。家庭で、職場で、それぞれの場でほのぼのできる場を作れるよう努力精進させて頂きます。  合掌