平成29年12月 朔日参り・布薩の日式典

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9月、10月、11月は、彼岸会、脇祖さま報恩会、開祖さま入寂会、開祖さま生誕会と続き、開祖さま、脇祖さまのお陰様でこの尊い教えに出合わせて頂くことができたことに「報恩・感謝」の気持ちを持って、精進させていただきました。


  いよいよ12月。平成30年次のスタートの月です。

「一人ひとりの心田を耕す佼成会」に続き「惜しみなくつながる~菩薩を育てる苗代となる~」

という指針の基に、新たな20年間、教団100周年に向けての精進がスタートします。


29年次の締めくくりをしっかりとし、30年次への心構えをつくって、さらに悦びの心で、精進をお誓いし、手取り・導きの修行に励ませて頂きたいと思います。

朔日参り・布薩の日式典、功徳の発表では、中舞鶴支部の組長さんが次のような発表をされました。

★御宝前が家の奥の部屋にあるので、断り続けていた自分の家の「ご命日」を、主任さんに勧められてさせていただいた。

ご供養に来ていただいた支部長さんから「仏さまを表の明るい所に出してあげましょう」と言っていただき、その通りにさせていただいたところ、明るい所で気持ちよくご供養をさせていただくことができ、これからは、人にお参りに来てもらえると思い、素直にさせていただいて良かった。

そして、ご供養を毎日あげることができるようになり、手が痛くて持てなかったお経典が、いつの間にか片手で持てるようになっていた。さらに100円のお通しをして、ご供養をさせていただくことを続けていくと、家に引きこもっていた息子が就職に向けて、生き生きとリハビリに通うようになるという功徳をいただいた。

このように自分が体験して、有り難かったことを、これからも人さまに伝え、いただいたお役をコツコツさせていただきたい。

 この組長さんの功徳の発表から、主任さんや支部長さんのご指導を素直に受け止め、コツコツとご供養やお役をさせていただくことの大切さを改めて、学ばせていただきました。

最後に教会長さんからお説法をいただき、12月の精進の心構えをいただきました。

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教会長さんのお説法では、はじめに、開祖さまご法話「お経で仏さまの御心を知る」に基づいて、次のことをご指導いただきました。

★信仰をしている人もしていない人も、みんな仏性が具わっている。

★お経をあげ終わった後、自分とご本仏さま、開祖さま、会長先生と対話する時間を持たせていただくこと。心にかみしめる時間を取り、仏さまと心を通わせることによって、心にとどめることができる。

お経の中に仏さまのみ心があるんだから、お経は仏さまが生で説法してくだっていることだから、それを受け止めていく。そういう時間がお経をあげる時間だから、仏さまは、「何をおっしゃってくださっているのかなあ」ということをしっかり受け止める修行をしていくことが大事。

(日常生活においても、おいしいお茶をいただいたら、ほっとして、「ああ、おいしかったねえ」とかみしめるような、思いを寄せ合うようなゆとりの時間を持つことが幸せ。それが本当の心の豊かさ。)

「佼成」12月号、「開祖法語録」からは、

自分自身を見るときに、虚心に、自分の肉体が自分だと思っていることを外して、客観的に自分を見ていくことが大事。鏡に映さなければ自分の姿の全貌をはっきり見ることは出来ないのと同じように、自分の心ざまや行いも主観的に自分の気持ちだけで自分を吟味しようとしても決して全貌をはっきりと捉えることはできない。主観のはたらきが正見の邪魔をする。

★幸せになっていく道は、客観的に物事を見ることによって、相手を立てるべき時は立て、譲るべきは譲るようになってこそであり、そこに調和のとれた明るい社会が実現する。

★精一杯、努力させていただいて、後は「仏さまが、わたしに何を教えようとなさって、このような結果を与えられたのか」と自分を虚しくして反省吟味することである。

★達磨大師が「無功徳」と言って「そのこと自体が功徳であり、他に功徳などありはしない」と教えられている。お当番修行や宿直をすること自体が功徳であり、他に功徳などないということであるが、「目に見える功徳だけが功徳ではないぞ」「目に見えないものも、もっと大切な功徳なんだ」という意味もある。信仰に入る前の自分と今の自分で、鏡に映すように客観的に見比べてみて、成長した自分の姿を見い出すことができる。これこそが「無功徳の功徳」に他ならない。

★仏道修行することに無駄はない。不退転の勇気をもって信仰を続けて行ったならば必ず、道は拓ける。「何が何でも」という必死な気持ちで、信仰にしがみついていれば必ず救いの綱となる。いろんな事柄が起きて来る。そのつど、有り難く受けとめていける心を作っていくと幸せになれる。

  ↓(会長先生12月ご法話「『型』を身につける」)

★我々が心の中に思いやり溢れる人になっていくということが一番大事なこと。その基は、お経をあげることから始まる“基本信行”

★世界の平和のために貢献させていただいている佼成会。私たちも家庭の中、支部の中、身近な人と和気あいあい、本当に仲良く拝み合って、助け合ってけるよう努力させていただきましょう。

★来年次からの20年間、いよいよ「惜しみなくつながろう~菩薩を育てる苗代となる~」という信行方針になる。

 惜しみなくつながって、いろいろな人のご縁の中で、田んぼの中で苗を植え、株が増えて大きく成長し、秋に実がなるようにご縁になりましょうと光祥さまがまとめられて、打ち出された。今日から、私たち自身が菩薩を育てる苗代になっていく、そういう自分になっていけるよう惜しみなくつながって、やさしい思いやりの実践をさせていただきましょう。

とご指導いただきました。新たな20年間が始まる12月。

まず一年間の集大成として、会長先生ご法話「『型』を身につける」で教えていただいているように、思いやり、慈しみの心をいつも体現していける自分になれるよう努力精進させていただき、菩薩を育てる苗代になれるような自分を目指していきたいと思わせていただきました。

そのためには、まず合掌、礼拝、朝夕の読経供養など、問答無用で例外なく日々、実践させていただきます。                                   合掌