令和2年6月1日 朔日参り布薩の日

さつき
<境内地のさつき>

境内地のさつきの花が咲き誇り、日ごとに暑さが加わる頃となりました。

6月の朔日参り・布薩の日のご供養では、コロナウイルス感染の収束と舞鶴教会会員の菩薩行実

践に対するご守護を願って、真心からお経を読誦させていただくと共に、限られた中で、工夫を凝

らした菩薩行の実践を決定させていただきました。
おくよう

ご供養後、教務部長さんから、佼成6月号の会長先生ご法話「怠け心に負けない」ということについて、どのように精進させていただくことが大切なのかを、開祖さまご法話に基づいて日常の実践も交えてお話いただき、次のことを学ばせていただきました。

  ↓

「怠け心に負けないためには、どうすればよいか」・・・それは、開祖さまのご法話の中には「第一は、『法華経をしっかり学び直してみること』 第二には、『教えを身に実践すること』第三には、『菩薩行の実践』です。」と示していただていますが、本当に法華経を繰り返し繰り返し、しっかり学ばせていただいて、自分の身で行っていき、人さまの心配をさせていただいていると怠けていられない。怠け心のいっぱいの自分から、怠けていられない自分に生まれ変わらせていただけて本当にありがたいと、お手どりされている女子部の方との関わりや、お導きの子どもとの関わり、教務部長さんのご主人とのふれあいの体験を詳しくお話しいただき、具体的に学ばせていただきました。

 

教務部長さんが、女子部の方の家に毎晩行って、一緒にお供養をし、お母さんも交えて法座をされる中で、その家のご先祖の中に祀られていない方があることがわかって、お戒名がいただけたり、なかなか続けてお供養ができてなかった女子部さんがだんだんできるようになってきて、お父さんのためにご飯の時に、おかずを一品作れるようになったりと有難い結果がいただけたのも、心から「なんとか救われていただきたい」と一生懸命念じて、その方の心配行をし、温かい慈悲かけをされたからこそだと思わせていただきました。

そうされる中で、他の導きの子とのご縁も深めることができ、ご自分のご主人とも、昔、苦から救われたことを思い出して、二人でしみじみと今の有り難さを噛みしめる素晴らしい時間が持てたことも、本当に、この教えの通りに実践されたからこそだと思わせていただきました。

 

具体的にお話いただいたので、どのように教えに沿って実践させていただいたらよいのかということがよくわかりました。佼成6月号の会長先生のご法話の最後には「みなさんのまわりには、あなたを待っている人はいませんか」と教えていただいています。少しでも、教務部長さんのように周りの人に温かい慈悲かけができるよう実践させていただきたいと思います。

説法

教会長さんの説法では、次のことを学ばせていただきました。

☆今、コロナウィルス感染が拡大している中、日本は、自粛要請がされるだけで、感染があまり広がらず、死者数も少ないのは、世界の国々から驚きの目で見られています。日本は、開祖さまが仏教相応の国と言われているように、聖徳太子が世に出られた頃から仏教の教えが根本に流れている国なので、強制されなくても、人さまのことを考えて行動できる私たちなのです。改めて先祖代々、法華経の教えがずっと根底に流れている私たちなんだということを受けとめて、開祖さま、会長先生、光祥さま、色々なお役の人たちから聞かせていただく教えを素直に受けとめて、実行すると間違いなく幸せにならせていただけます。

 

☆開祖さまの法話選集第6巻「釈尊の平和観」P178~P179には、

「同心の人達と手を取り合って、一つの共同体をつくっていますと、お互い戒め合い、励まし合い、教え合って、傾きかけた姿勢を正し、向上の一路をたどることができます。また、自分独りで修行していたのでは、自分がどこまで向上したのか、なかなかつかめないものです。それは、尺度がないからなのですが、大勢の人と一緒に信仰していますと、他の人との比較によって自分を知る目盛りがおのずから見えてくるものです。(中略)私は僧伽をよく芋洗いに譬えるのですが、桶の中に芋をたくさん入れてX型の棒でかきまぜると、芋と芋とが擦れ合い、互いに磨き合って、次第に皮が剝けてきます。あれが僧伽の功徳にそっくりなのです。もっとも、ただ芋と芋とが擦れ合ってもダメで、そこに〝法〟という水が注がれなければ、キレイにはなりません。つまりX型の棒が〝仏力〟であり、水が〝法〟であり、芋の集まりが〝僧伽〟なのです。この三つが揃って初めて、人間は煩悩を洗い清め、スガスガしい解脱の境地に達することができるのです」と教えていただいています。

善き仲間がいてこそ精進ができます。怠け心に打ち勝っていくには、善き仲間と共に励まし合い、教え合い、和気あいあいとつながりあって、磨き合いをしていくことが大切です。

人さまの心配行をしていたら、怠けているひまは、ありません。今日もまた、電話などで皆さんとつながっていきましょう。

 

☆ご先祖の回向というのは、生きている私たちがさせていただかないとつながっていきません。怠け心を起こしそうになったら、「あのおじいさんが待ってる。このおばあさんが待ってる」という思いでご供養も真心でさせていただいたら、どんなにか霊界も喜んでくださることでしょう

 

☆今月も、毎日、子や孫の成長、草花や木にも心を寄せて新鮮な心で、仏さまに護られているのだから、(コロナウィルス感染のことは)安心して、うがい手洗い等、やるべきことはきちんとして、生き生きと心も体も豊かに精進させていただきましょう。

 

自由に教会にお参りに行けない今、本当に、当たり前のことができることが、どんなに有難いことなのかを感じます。僧伽の中で修行できることも、本当に有難いことだったのだと気づかせていただきました。

舞鶴市、宮津市、丹後方面も感染者ゼロで来ましたので、いよいよ日常生活に戻れる日も近いと思われますが、今、目の前のご縁を大切に、こんなときだからこそ、教えをしっかりと学び直し、できることを精一杯させていただき、怠け心に負けず、生き生きと精進させていただきます。  合掌